2020.10.08牛乳パックの「くぼみ」のヒミツ??

○牛乳パック(500ml以上)の屋根型紙パックにある「くぼみ」。
みなさんはこの「くぼみ」の理由をご存じですか?

これは「切欠き」と言って、目の不自由な方々などが、触っただけで種類別「牛乳」ということがわかるように、
「切欠き」形状を容器の屋根の頂上部につけ流通しています。

種類別「牛乳」以外の低脂肪乳などにはついていないものなんですね。

視覚障害者を対象とした「飲み物容器に関する不便さ調査」で、牛乳と他の飲料を区別したいとする人が76.9%(対象54人中)
という結果が出たそうです。
そこで、業界団体や業界各社、官庁などで作る検討会で協議し、2000年5月以降、試験的に切欠きをつけた容器を流通させ、
同年8月から10月に視覚障害者などに再びアンケートをとったところ、概ね、識別を問題なく行えることが明らかになり、
2001年9月に農林水産省から本格的に紙パックの牛乳に「切欠き」をつけることを発表。
同年12月ごろから「切欠き」のついた牛乳が販売され始めたそうです。

切欠きの反対側が明けやすい「あけぐち」になっているので、開けるときの目安にもなるんですね。

この容器は世界的にも注目されていて、高い評価を得ているんですって。

やつみコラム一覧を見る