2020.09.17牛乳の味は変化するって本当?
牛は子牛を産まないとミルク(生乳)が出ません。牛乳は、工場に搬入されて作られますが工業製品でなく、乳牛が生み出す農産物。生きものからいただく自然の恵みですので、牛が食べるエサや、気候の影響などによっても味が変化します。
○エサで味が変わります
牛の主食は草(青草、乾草、サイレージ※など)。これに、おかずとして、トウモロコシや大麦、
米ぬかなどをバランスよく食べます。何をどれだけ食べたかで牛乳の味が変わります。
※サイレージ:牧草を発酵させたもの
○季節や気温、湿度で味が変わります
牛はもともと暑さに弱く涼しいのが好きで、暑過ぎると、体温が上昇して食欲が減退します。
季節とともに、牛が暮らしている場所の気温や湿度で、牛乳の味が変わります。
このため、冬は味が濃いめ、夏はさっぱりめですよ。
○飲み方によって味が変わります
牛乳は温めたりすると香りが強くなったりします。
温度の違いによっても味の感じ方が変わったりします。
○牛の種類や飼い方で味が変わります
乳牛は品種によって、お乳を出す量や味が違います。
日本の乳牛の99%はホルスタイン種で、乳房が発達していて乳量が多めです。
その他ジャージー種、ブラウンスイス種などがあります。
○食事の内容で味が変わります。
同じ牛乳を飲んでも、一緒に食べたもので味が変わったりします。
○体の調子で味が変わります
人間も当然生き物ですので、日々体調は変化します。
元気な時もあれば、疲れているときもあります。
そうした体調によって牛乳の味の感じ方も違ってきます。
○製造方法で味が変わります。
乳業メーカー各社では、お客様に安心して牛乳を飲んで頂けるよう、
製造工程の中で生乳を加熱殺菌をしています。
成分を変えることはしませんが、殺菌温度、殺菌方法などは製品によって異なりますので、
それによっても牛乳の風味は変わります。