2021.09.02「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の違いって?

チーズは日本でも多く消費されるようになってきて、お店でもいろいろな種類を見かけるようになりましたね。ひとことで”チーズ”といっても種類はとっても多くて、世界中には1,000を超える種類のチーズがあるんですって!!フランスには「1村に1チーズあり」という言葉があるように、いろいろな土地で地方色豊かなチーズがあります。チーズの種類で、まず大きく分かれるのが、「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」。日本では長期保存ができる「プロセスチーズ」が主流でしたが、近年では世界各国からいろんな種類の「ナチュラルチーズ」が輸入され、親しまれる機会が増え、それに伴って国内でも各地でナチュラルチーズを製造する工房も増えてきました。

今月は「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の違いをご紹介します。

 

◆「ナチュラルチーズ」

牛や山羊などの「乳」にまず、乳を乳酸菌発酵とレンネット(凝乳酵素)の働きでカゼインを固め、細かくカットしてカードとし、加温してカードから水分を減らしたものです。多くの場合、熟成させて作ります。乳酸菌が生きているため、熟成とともに風味が変わりそれぞれに”食べ頃”が存在するのが特徴です。”国境を越えればチーズが変わる”といわれるように、ナチュラルチーズは種類が多く、日本国内でも80ヶ所以上で国産のナチュラルチーズがつくられています。さけるタイプなどは日本人の好みに合うよう食感なども工夫されたナチュラルチーズとしてお馴染みですね。

 

◆「プロセスチーズ」

1種類、または数種類のナチュラルチーズ(主にゴーダやチェダーなど)を粉砕し、乳化剤とともに加熱溶融して乳化し、成型包装したものです。加熱により発酵熟成が止まるため、ナチュラルチーズに比べて風味が一定し、保存期間が高いのが利点です。スライスタイプ、6Pタイプ、スティックタイプなどはお馴染みで、近年では、デザート風や香辛料などを加えるなど、小さな子供から大人まで楽しめる多彩な種類の製品が販売されていますね。

「ナチュラルチーズ」か「プロセスチーズ」かは、パッケージの『種類別』で確認できますので、そういえばいつも食べてるアレって?と思われた方は確認してみてね。

(※一部の商品には、名称:「チーズフード」という規格のものも流通しています。)

チーズはちょっと苦手・・・という方も、奥深いチーズの世界に飛び込むと意外な出会いがあるかも!?

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