2022.06.13牛乳に込めた思い。美味しさのヒミツを聞いてみました!【茅野工場 工場長インタビュー】
こんにちは。やつみです。
6月に入り、信州は少し早めの梅雨入りとなりました。
それでも梅雨の晴れ間には、八ヶ岳エリアの新緑はキラキラして、高原では放牧された牛たちがのんびり過ごす姿があちらこちらで見られます。
そう! 6月は放牧の始まり。牛たちにとっても特別な月なんです。
6月1日は「牛乳の日」、そして6月は「牛乳月間」です。
そこで、今回は「牛乳のことをもっと知ってほしい!」ということで、八ヶ岳乳業茅野工場の鮎澤俊成(あゆざわ・としなり)工場長に、八ヶ岳乳業の牛乳の美味しさのヒミツを教えてもらいました。
やつみ:八ヶ岳乳業の牛乳シリーズには「八ヶ岳牛乳」と「八ヶ岳高原牛乳」「八ヶ岳山麓牛乳」がありますが、違いを教えて下さい!
工場長:「八ヶ岳牛乳」は、長野県や山梨県など八ヶ岳エリアだけでなく群馬県や愛知県など広範囲から集めた生乳を使っています。
「八ヶ岳高原牛乳」は地元八ヶ岳エリアだけの生乳で作っているから産地限定の「限定」の文字が入っています。酪農家さんから毎日、直接工場に運ばれて来るから、搾った2日後には店頭に並ぶくらい新鮮な牛乳というわけ。甘みやコクがあって美味しいと人気の商品です。乳脂肪や無脂固形分など牛乳の基本となる数値的には、ほかの地域の牛乳と変わらないんだけど、データに表せない風味とか味わいに違いがあるのかもしれませんね。
「八ヶ岳山麓牛乳」は瓶入りの牛乳。地元のサービスエリアや道の駅だけで販売している、これも限定の牛乳です。瓶入りの牛乳は風味が違うと、こちらも人気です。
八ヶ岳乳業では、ほかに「八ヶ岳牧場ミルク」「八ヶ岳おいしい低脂肪」「八ヶ岳コーヒー」も作っていますよ。
やつみ:「八ヶ岳高原牛乳」は搾った2日後には店頭に並ぶなんて、すごいスピードですね。おいしい理由がわかりますね。
やつみ:ところで工場長さんは、いつも、どんなお仕事をしているんですか?
工場長:みんなが安心して毎日飲める、安全な牛乳を作るために、徹底的な衛生管理をしている、と言ったらいいですかね。
私のモットーは「自分の子どもに飲ませたい牛乳を作ること」。家族ができて、子どもが生まれて親になった時、その思いはいっそう強くなりました。
工場で働くスタッフたちにも、「これなら安心して自分の子どもや家族に飲んでもらえる、飲んでもらいたいと思えるか?」という問いかけをして、自信を持って出荷できる安全な製品づくりを徹底しています。
工場では、毎日休みなく1年365日ほぼ稼働して、みんなで一生懸命作っています。
やつみ:牛を大切に育てている酪農家のみなさんの牛乳への想いを、工場が受け継ぎ、丁寧に作っているんですね。これからも安心して飲めそうです。
やつみ:そういえば、八ヶ岳乳業の工場には安心安全をチェックする「パネラー専門員」という人がいると聞きました。どんな人なんですか?
工場長:わかりやすくいえば、毎日、味見をするプロのことです。
やつみ:すごい! 味見のプロがいるんですね。
工場長:そう。微妙な味やにおいが分かる専門家で、毎月2回の特別な訓練を積んで、年に1回の更新テストに合格した人だけがなれる仕事です。
牛乳は毎日生産量が違い、季節や牛が育った環境によって味もにおいも変わってくる。それが異常なのか、環境なのか、個体差なのか、そうした、わずかな味やにおいの違いが判断できる感覚を持っているプロがいるんです。
食品の安全基準は、国の法律や数値で決められていますが、飲んだ時の味や風味の違いは飲んでみないと分からないものですよね。
例えば、生乳が足りない時は、遠く北海道から来ることもある。そんな時は「いつもの牛乳と味が違う」ということになるわけです。
そうした風味や味の違いを判断しながら、安心して飲める牛乳かどうか判断して、提供して良いかどうかを決めています。だから、パネラー専門員は、微妙な味を感じ取るために、風邪をひいたりしないよう、いつも健康管理にも気をつけています。
やつみ:すごいプロのおかげで、安心して飲めるんですね。
やつみ:子どもたちが安心して飲めるといえば、地元では学校給食にも八ヶ岳牛乳が使われているんですよね。
工場長:そうです。学校給食は牛乳瓶でお届けしています。長野県は全国的にも珍しく、約95%の学校で給食の牛乳を瓶で提供しています。
牛乳は瓶やパックなど容器によっても風味が変わるので、断然、瓶のほうがおいしいんですよ。
私も子どもの学校でPTAの役員をしたときに、学校で給食を食べたことがありました。みんなが牛乳を飲む姿を見て、自分の仕事を誇りに思いましたし、やっぱりみんなに安心して飲んでもらいたいと思いましたね。
そうそう、給食の牛乳瓶にはやつみちゃんの絵が描かれていて、子どもたちにも人気だったよ。
やつみ:それはうれしいな。ありがとうございます!
工場長:学校給食は、数だけでいえば工場一の出荷本数。地域の子どもたちが一番の消費者というわけです。だから、給食の牛乳瓶でやつみちゃんを見て、同じ絵が描かれた牛乳パックをスーパーの店頭でも選んでもらえたらうれしいですね。
そういえば、毎年、やつみちゃんの誕生日の8月8日には、本社に誕生日カードが送られてくるよね。
やつみ:いつもメッセージしっかり読んでますよ!みんなにお祝いしてもらって、とってもうれしいです。
やつみ:工場長さんの仕事は大変そうですが、牛乳づくりのやりがいはどんなことですか?
工場長:やっぱり自分が作った牛乳をうちの子どもたちが飲んでいる姿をみるときかな。パックに表示されている製造番号を見れば、自分が担当した製品かどうか分かるのですが。うちで飲んでいる牛乳パックに、自分が担当した製造番号があると、やっぱり安全な製品をつくらなければと、あらためて思いますね。
安全安心の製品を提供するためには、毎日毎日の、妥協のない安全管理の積み重ねが大事。八ヶ岳乳業の製品がスーパーなどのお店に並ぶ様子を見て、お客さんが買ってくれる姿を見た時もうれしいですね。
やつみ:八ヶ岳乳業の製品で、好きなものはありますか。何かおすすめの食べ方があったら教えてください。
工場長:「八ヶ岳高原ヨーグルト」はよく食べます。濃厚でクリーミー、酸味と甘みのバランスも良くて、従業員にも人気のヨーグルトです。
好きな食べ方があってね。食べる3日くらい前にカップを横に寝かせておくと、離水といってヨーグルトから水分が出て、濃厚なギリシャ風ヨーグルトみたいになったところを食べるとおいしいですよ。
おいしい食べ方は、うちのマーケティング企画課の柳澤さんと南澤さんにも聞いてみようか。
柳澤さん:わが家では毎日「八ヶ岳高原プレーンヨーグルト生乳100」を食べています。一番合うのはフレッシュフルーツ。季節の果物を入れると体にも良いし、おいしいですよ。
牛乳とヨーグルトを混ぜてヨーグルトドリンクにするのもおすすめ。ちょっと変わった食べ方だと、カップのヨーグルトを、蓋を開ける前に、よく振ってドリンク状にして飲むんです。ドリンクヨーグルトとも違うまろやかさがあっておいしいですよ。試してみてください。
南澤さん:私はイチゴに砂糖と牛乳をかけて潰して食べる、イチゴ牛乳が好きですね。
やつみ:どれも美味しそう。試してみたいと思います。
やつみ:今月は牛乳月間ですが、牛乳のおいしい季節はありますか?
工場長:牛乳は良質なたんぱく質やカルシウム、ビタミンなどがバランス良く含まれ、一年を通して効率的に栄養が摂れる飲み物です。これからの季節は熱中症対策としても効果的。
八ヶ岳乳業の牛乳は年間を通して乳脂肪分3.5%以上。夏場はだいたい3.8%。さっぱり飲めるので、スポーツの後にもおすすめです。それに対して、冬は4.2%くらいと濃厚になるので、グラタンやシチューなどの料理にもたっぷり使ってほしいですね。私も時々、料理していますよ。
やつみ:牛乳の取り扱いで注意する点はありますか?
工場長:昔は薬の代わりに飲まれたとも言われる牛乳は、私たちの体に良い、栄養豊富なもの。
だからこそ、微生物の栄養源にもなりやすいんですよね。だから、開封した牛乳は、賞味期限にかかわらず早めに飲むことはもちろん、長く常温に置かないようにして、すぐに冷蔵庫に入れるようにしてくださいね。
やつみ:最後にみなさんへメッセージをお願いします。
工場長: 私たちは、いつも安心安全には細心の注意をはらって、良い商品をみなさんにお届けしています。
商品パッケージに記した8つの★には八ヶ岳乳業の8つのポリシーを表しています。
私たちは消費者のみなさんすべてを家族と思い、安心安全な商品づくりに努めています。
八ヶ岳の恵みをぜひ、これからも味わってください。
やつみ:今日はありがとうございました。
工場長プロフィール
鮎澤 俊成(あゆざわ・としなり)さん
八ヶ岳乳業生産部 茅野工場 工場長
茅野工場で牛乳・乳飲料・発酵乳の生産、商品開発に携わり、乳製品づくりひと筋32年。趣味はドライブ。好きな場所は霧ヶ峰高原。週末は自然の中で朝食を食べるのが楽しみ。家族は妻と1男2女、「2歳の孫もいます」。
※左からマーケティング企画課 柳澤さん、工場長 鮎澤さん、マーケティング企画課 南澤さん