2024.01.31妊娠・授乳期はカルシウム不足になる?
妊娠・授乳期には、すべての栄養素を十分に摂取することが必要です。
中でも特に重要な栄養素は、胎児の骨格の材料となるカルシウムと血液成分となる鉄分です。
胎児は母体から栄養分を吸収して成長するため、母体から十分な栄養分が供給できないと、生まれてくる赤ちゃんの発育にも悪い影響が出てきます。
妊娠・授乳期は母体のカルシウムが激しく流出する時期です。妊娠中は母体から胎児へ約30gのカルシウムが移行し、授乳期では母乳を通して1日約220mgのカルシウムが喪失します。
食事摂取基準では、妊娠・授乳期の付加量は設定されていませんが、十分なカルシウムの摂取が必要なことは変わりません。女性が主に妊娠、出産する年齢層におけるカルシウム摂取の推奨量は650mgですが、実際の摂取量は20歳代で平均427mg、30歳代では430mgと極端に不足していることが分かります(厚生労働省「平成27年 国民健康・栄養調査報告」)。
牛乳乳製品は、妊娠・授乳期におけるカルシウム摂取の推奨量を手軽に毎日摂れる食品として最適と考えられます。
出典:Jミルク「findNew 牛乳乳製品の知識」より