2021.07.29紙パックの牛乳にはどのように牛乳が入れられてるの?
日本では古くから「ゲーブルトップ」と呼ばれる、屋根のある牛乳パックがお馴染みですね。
最近ではキャップ付きのパッケージも登場し始めいろんな形のものが販売されてきましたね。
でも、紙パックって工場にあの形のまま運ばれるの?
それとも工場で誰かが組み立ててるの?
そんな疑問にお答えしちゃいます!!
牛乳工場には、牛乳パックを供給してくれるメーカーさんから、たたまれた状態で入荷されます。
(①こんな形)
(②起こすとこんな形)
たたまれた状態(上①)で、牛乳を詰める専用の機械(充填機って呼ばれます)にセットすると、
まずは充填機の中で底になる部分が組み立てられます。
(こんな形)
底部分の成型が完了した後は、紙パックの内面を専用の紫外線で殺菌をしたりして、
清潔な状態にし、一気に牛乳を流し込みます。流し込んだ後は屋根の部分を成型し封をして完成!
いつも通りの牛乳の形の出来上がり!!
最初に折りたたまれた状態でセットされた後は、組み立て~充填~封をするまで、すべて充填機内部で自動で行われます。
紙パックの張り合わせには、”のり”の代わりに紙パックの表面に塗られているポリエチレン素材を利用します。
熱で瞬間的に溶かし、張り合わせたらすぐ冷やして固めてしまうんですよ。
また、充填機の中には細か~いフィルターを通過した”クリーンエアー”を送り込んで、常に機械の中から外へ空気が流れているんだ。こうすることで外からほこりや、万が一工場に入ってしまった虫なども充填機の中までは入れないよう清潔にしているんですよ。
充填されたあとは、賞味期限を印刷し、しっかり決められた量が入っているか重さをチェックしたり、間違って機械の部品などが入ったりしていないか金属探知機でもチェックしたりして専用の箱に収められます。
紙パックは軽くて持ち運びにも便利。
でも、やっぱり素材が紙なので、落下させたり、振動や衝撃を受けると張り合わせの部分が剥がれたり、時には破れてしまったりと、漏れにつながってしまいます。振動については意外と自転車のカゴに入れての運搬も要注意。ガタゴト揺られた振動やカゴとの摩擦で漏れちゃった・・・なんてことも少なくありません。
また、瓶容器に比べて紙パックは外からの匂いを吸収しやすいため、強いにおいのものと一緒保管するとなんだか味が変・・・なんてことにもなっちゃいます。
自然の恵み「牛乳」は中身もパッケージもちょっぴりデリケート。
お取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
最後に。
飲んだ後は【洗って】⇒【開いて】⇒【リサイクル!】
お近くのスーパーマーケットなどで回収をしているので、そちらをご利用くださいね。