2020.09.03プロバイオティクスとは
プロバイオティクスは、アンチバイオティクス(抗生物質)の対義語としてつくられた言葉で、
1989年にイギリスの微生物学者フラーによって「腸内菌叢のバランスを改善することにより宿主動物に有益に働く生菌添加物」と定義されました。
その後定義に細かい変更がなされ、現在では国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)により、
「適正な量を摂取することにより、宿主の健康に有益な作用をもたらす生きた微生物」とされています。
その代表的なプロバイオティクスには特殊な乳酸菌やビフィズス菌などがあります。
従来のヨーグルトに入っている乳酸菌は胃酸などの消化液によって死滅してしまう事が多く、
そのほとんどは生きて腸まで届くことができません。
一方、乳酸菌の中でも一部のビフィズス菌や特殊な乳酸菌などは、胃酸などの消化液に負けずに、
生きて腸まで届き健康に有益な働きをすることがわかっています。
近年はプロバイオティクスを加えた機能性ヨーグルトも登場してきていて菌の種類や組合せによって効果が違うこともわかってきています。
それぞれの特徴活かした、整腸作用、血清コレステロール低下作用、感染防御作用、抗インフルエンザ作用、抗アレルギー作用、脂肪代謝系に働きかけることで内臓脂肪を減少させる乳酸菌を使用したヨーグルトなども
販売されています。