2021.12.02免疫力とヨーグルトのお話
「免疫」とは、ウィルスに対してだけではなく、肉体疲労や精神疲労など、いろいろな刺激(いわゆるストレス)からカラダを守ること。風邪などの病気を治す「回復力」や、がん細胞などをやっつけてカラダを守る「抵抗力」などです。
免疫は大きく分けて2つあり、私たちが生まれつき持っている「自然免疫」と、これだけでは防ぎきれない病気の元などが発生したときにはたらく「適応免疫」があるそうです。
免疫力を高めるには「食」つまり栄養バランスがとても重要といわれています。人の免疫の働きに関係するいろいろなカラダの機関の中で、最大の免疫器官が腸管です。実際、免疫の機能を支配するリンパ球の約60%以上が腸管に集中しており、抗体全体の60%は腸管で作られています。腸管を丈夫に保ち、腸内環境を良好に保つ食生活を心がけることが、結果として免疫力アップにつながるんですね。
国民病ともいわれる花粉症などのアレルギーは、遺伝的な要因に加え環境的な要因によって、免疫のバランスが崩れた状態と言えます。このアレルギー状態を食べ物で正常に戻してやろうという試みが盛んに行われていますが、ヨーグルトもその一つ。ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、私たちのカラダをアレルギーの起こりにくい免疫状態にすると考えられています。
腸の中には、数百種類・100兆個もの菌が住んでいるといわれていて、これらの腸内細菌は種類ごとに集まってグループを作る性質を持っており、これを「腸内フローラ」などと呼びます。この腸内フローラには、乳酸菌など人の健康のために有益に働く善玉菌と、ウェルシュ菌や大腸菌など有害物質を作り出す悪玉菌とがあり、常に腸内で戦いあっています。健康維持のためには、腸内の細菌バランスを善玉菌優勢に保つことがとても大切ですね。
善玉菌の代表は、ビフィズス菌やラクトバチルス菌などで、腸内の調子を整えるお手伝いをしてくれます。 ヨーグルトにもこの善玉菌が多く含まれていますので、是非積極的に摂取して免疫力を高めましょう!!
何事も予防する試みが肝心ですね。ぜひ日ごろからヨーグルト習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?